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剛田 武(ごうだ たけし)は、藤子・F・不二雄漫画作品『ドラえもん』に登場する架空の人物。通称「ジャイアン」。6月15日生まれ。主人公・野比のび太のクラスメイト。妹にジャイ子がいる。

設定 編集

性格 編集

クラスのガキ大将であり、自己主張が激しく短気かつ毒舌家ゆえに粗暴で威圧感のある少年というイメージが強い。さらに、友達が自分の意に沿わないとすぐ怒鳴って暴力に訴えるため、クラスメイトなどから恐れられている。

また、「おまえのものはおれのもの、おれのものもおれのもの…」というセリフ(語源はイギリスのことわざ[1])に代表されるように、きわめて自己中心的・自分勝手(ジャイアニズム)であり、強引に人の漫画やゲームを取り上げて自分のものにしたり、「ムシャクシャしている」という理由でのび太やスネ夫等を殴ったり(八つ当たり)している。ジャイアン1人でのび太ら4人(複数)に殴りかかることもある[2]。またスネ夫からラジコンを奪い、ラジコン機が民家の敷地などに入ってしまうと(自分にとって不都合になるため)、「おれ、知〜らない」といってコントローラーだけをスネ夫に返して逃げてしまう。

ただし母親が大の苦手であり、これらの行為をしている所を見つかって母にお仕置きを受けることもある。また、自分の方に非があると自覚している場合や、大勢に責任を問われたりするときは逆に弱腰になってしまう描写もある。未来の道具で世界征服を目論んだり[3]、「さからうものは死けい! アハハ、いい気もちだ」と発言する[4]など、独裁者的な心理描写もある。

その一方で、極めて義理固い一面も持ち合わせている。面倒見がよく親分肌で妹をかわいがり、不承不承ながらも家の手伝いもする。友情に厚い面もあり、「心の友よ!」と叫んで抱き付いたり泣きじゃくったりする。風邪をひいたのび太を本気で心配したり[5]、ドラえもんの力を借りられず追い詰められたのび太を助けるために共闘したこともある[6]。テレビアニメ第2作1期では後期になるにつれて、暴力的な側面は薄れる代わりに、ユーモラスで人情味のある性格が強調されるようになっていく。

のび太が家出した時にはそれを支援するためスネ夫に強制的に協力を求める[7]、おじさんの話に感動しのび太の押しかけボディーガードとしてつきまとう[8]、ドラえもんの道具の利益を期待している時などにも「心の友よ!」とすがりつくなど押し付けがましい人情を見せることもある。

大長編シリーズでは特に男気溢れる性格が顕著であり、命をも賭して友達を守ろうとするなど仁侠的な印象が強い[9]。ジャイアンのモデルは作者の少年時代のガキ大将であるが、作中本編のジャイアンのキャラとは対照的に「弱い者を助けるガキ大将」であったという。そういう意味では大長編シリーズのジャイアンはモデルとなった当時の少年のキャラに近い。

のび太を散々いじめる一方で、もしもボックスの効力でのび太がアメリカへ引越しをすることになった際には、誰よりも早くのび太の家へ駆けつけ涙を流して、今まで虐めてきたことを謝罪したり[10]、映画『のび太の結婚前夜』ではジャイアンの家でのび太、スネ夫、出木杉とバチェラーパーティー(新郎を送る独身時代最後の飲み会)をした際、「なんでしずかちゃんがお前を選んだのかわかった気がする」と語るなど、心のどこかではのび太を認めていた節がある。また、テレビアニメ第2作1期の1エピソード「本音ロボット」では、内心ではのび太のことを友達だと思っているが、なかなか素直になれずに、暴力を振ってしまうことをドラえもんの道具である本音ロボットを介して語っている。

恋愛面に関しては晩生で少女趣味的なところがある。女の子と仲良くなるための方法を相談するときは普段の頼みごとのときより声が小さくもじもじしていて笑われたりする(もっとも、その後はいつもどおり怒り狂ったり脅しを掛ける)。またイヌを連れた女の子に一目ぼれしたときは、ムクを散歩に駆り出して会話するも終始どぎまぎしていた[11]

運動能力 編集

高い。草野球チーム「ジャイアンズ」の特訓で行なった町内十周マラソン(のび太、スネ夫、安雄、はる夫が参加)で1位になる[12]など高い持久力を持ち、のび太と尻相撲をした際にはのび太を数メートルも突き飛ばすほどの力を持つ[13]。また、父親からは柔道を習っており[14]、まねごとながら多少は空手の心得もあるようである[15]。ひみつ道具「正確グラフ」による計測結果によると、力はスネ夫の約1.4倍、しずかの約1.7から2倍、のび太の約3.3倍[16]。また、腕立て伏せを100回もするなど、年齢から考えると、その力は計り知れないものがある[17]。「天気決定表」では、1キロメートル泳げると言っている。学校の鉄棒で鉄棒技の大車輪をやってのけたこともある。『ドラえもん のび太の太陽王伝説』ではイシュマルから自分から進んで棒術を習い、作中ではかなりの上達を見せていたり、ティオと互角に殴り合いをするなどもしていた。

知力 編集

運動は得意だが反対に勉強は大の苦手で、テストの点数も悪い。0点や赤点を取ることもしばしば[18][19]。普段の点数は15点など[20]で、のび太と大して違わない。100点の答案を父親に見せても、父親には不正行為をしたことを簡単に悟られるほど[21]。ただ、「正確グラフ」での計測結果によると、頭の良さはのび太の2倍だが、のび太が低すぎるため結局大差はない(なお、しずかの1/3、スネ夫の4/7でもある)[16]。また、「領収書」を「良集書」と書いたり、「のび太」を「のび田」と書き間違えたり、漢字については特に苦手のようだ[22]。しかし、何もかもがあべこべの世界で宿題をやってこなかったり[23]、しばしば宿題を気にするシーンがある[24]ことから、のび太と違い宿題はするらしい。

一方、自分でなぞなぞが得意だというだけあり[16]、「表の模様が裏に、裏の模様が表にある珍しい50円だ」という巧みな台詞でのび太を騙したり、「東京タワーよりも高くとぶ方法」のなぞなぞ(答えは「その場でジャンプするだけ」。東京タワーは飛べない)など、ずる賢い一面もある[25]

趣味 編集

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おれはジャイアンさまだ!」も参照

歌うことがなによりも好きでNHK紅白歌合戦に出場するのが夢だが、信じられないような悪声で絶望的に音痴である。本人はそのことに自覚がなく自分の歌に絶対の自信を持っており(自分の歌を「芸術」などと自賛し、聞いている)、自分の歌を侮辱されると激怒する。ただしその一方で、寝ぼけて聞いた自分の歌を「下手糞な歌」と評したこともある[26]。彼の歌声は「ホゲー」もしくは「ボエ〜」と表現されることがあり、アニメでは大音響にエコーがかかったような表現になる。

レパートリーは、まったく風貌に似合わない恋する心を歌ったオリジナルの歌が中心[27]。また、「およげ!たいやきくん」「北国の春[28]横須賀ストーリー」など、エピソード発表当時の流行歌を歌っていたこともある[29]。しばしば「ジャイアン・リサイタル」などと銘打って独演会を開催し、手製のチケットを半ば脅して売りつけ、町の子供たちを強引に集めて歌を聞かせては皆を困らせている。空き地の中央に派手な看板を立て、空き箱を並べて作った舞台の上で派手なステージ衣装を身にまとい何時間も熱唱する。

ジャイアンが歌ったことのあるオリジナル曲のうち、曲名がわかるものは次のとおり。

ジャイアンが音痴であるという設定の初出は「ドラえもんの歌」(藤子・F・不二雄大全集1巻収録)で、のび太は「音痴の怪獣が化けて出たような声」とドラえもんに説明している。その破壊的な歌唱力は「公害の一種」と表現されたり[32]、「フグ毒[33]や「核兵器[34]と比較される事もあり、窓ガラスや壁を破壊するほどのエネルギーを持ち、有害な部分を強めて害虫駆除に利用されたこともある[35]。「声紋キャンディー」を使って歌手の声を手に入れテレビの歌番組に出演したこともあったが、飴をなめるのが早すぎたせいで出演時に効果が切れて地の歌声がテレビ放送で流れてしまい、全国のテレビが壊れたり、歌を聞いた人達が救急車で運ばれるという惨事となってしまった[32]。『ドラえもん のび太の魔界大冒険』では、歌で人魚[36]の歌声を圧倒し、怪獣「ツノクジラ」を一撃でノックアウトしたりするほどの威力を見せた(悪魔には怪音波と分析されている)。これについて柳田理科雄は、「超音速機2機分の衝撃波に相当する」と述べている。ファミコンソフト『ドラえもん ギガゾンビの逆襲』では「まじんのマイク」を使って歌うことにより、敵全体に大ダメージを与えることが可能。スーパーファミコンソフト『ドラえもん4 のび太と月の王国』では他キャラとの合体時に援護技として歌うことで画面全部の敵を攻撃する。他にもファミコンの『ドラえもん』、スーパーファミコンの『ドラえもん2 のび太のトイズランド大冒険』や『ドラえもん3 のび太と時の宝玉』にも攻撃方法として登場している。

聞いた者の体調は直ちに悪化し(のび太ら曰く「命にかかわる」)、先生はその歌を偶然テレビを通して聴いて気絶してしまい、次の日学校に出てこられなかった[37]。また、テレビやラジオなどのAV機器に音を入力すると破損してしまう[32](出力するスピーカーなども破損する。テレビでは映像に影響が出たりする。アニメでは音声ミキサーが漏電して破損したり、スピーカーのウーファー部分が飛び出したりするほど)。

ちなみに、「もしもボックス」で作った音がない世界でのジャイアンの歌(歌詞をホワイトボードに書いてのび太達に披露していた)も、なぜか字を見るだけで寒気がするほど酷いものであった[38]。作曲センスはあるが、楽譜は読めない[39]

歌手にはなれなかったが成人後も趣味として歌う事は続けているようで、自室でカラオケをしている描写がある。この時は部屋に1人しかいなかったが、少なくとも周囲に被害をもたらしてはいない[40]

過去に彼の素の歌声に聴き惚れたキャラクターが一人だけ存在する。それは映画『ドラえもん のび太の南海大冒険』に登場するベティである。ドラえもんの秘密道具を使用せずしてジャイアンの素の歌声に聴き惚れたのは、漫画・テレビアニメ・劇場用映画・特番放送などを通し、歴代登場キャラクターの中でもベティただ1人である。

スネ夫が彼に、絵を描くことを趣味にするようおだてて勧めたのも「これ以上下手な歌を聴きたくなかったから」という理由からである[41]。因みに画力に関しては「いい色出しているね」と評論家から褒められたり[42]、スネ夫に劣らぬキャラクター原案を描いたり[43]、意外と実力を秘めている。

2009年、カラオケ「UGA」のテレビCMで起用され、マイクを持って熱唱する姿が『テレビCM好感度ランキング』で上位にランクインするなど好評を博した。また、自衛隊の音響兵器に「ジャイアン」というあだ名がつけられている。

料理 編集

他には料理を趣味としているが、その腕は歌唱力以上に壊滅的。匂いでイヌや鳥や虫が気絶するほどで、たくあんセミの抜け殻を使ったりするなど食材や味の面でも、この世のものとは思えないようなものだという。自作の料理を試食したジャイアン自身が倒れてしまったことさえある[44]。特に、代表的な創作料理「ジャイアンシチュー」はひき肉、たくあん、塩辛、ジャム、煮干、大福、セミの抜け殻などの材料の組み合わせによるシチューであり(「その他いろいろ」と多くは語られない)、「プウン」や「モワ〜」など不気味な匂いを漂わせ「ドロ〜リ」という怪しい効果音を出すなどする。その臭いは飛ぶ鳥を落とす程。味は舌を出して泣きたくなるほど最悪だという[45]。因みに、蝉の抜け殻は、センタイ(蝉蛻)という漢方生薬として専門店で取り扱われ、薬膳料理などにも用いられるものでもある。

また、タレントの木村祐一もテレビ番組の中で再現してみたというが、このときは計画的に煮詰めたのでビーフシチュー味のおいしい料理になったという。

その他 編集

秘密の趣味としてままごとがある[46]が、幼少期にはスネ夫とつるみ、のび太がままごとをしているのをからかっている[47]。少女マンガを読んで号泣する場面もある[48]

その他の嗜好として「クマのぬいぐるみ(大)」が挙げられる。毎週見ている動物番組に800枚の応募はがきを送って当選。それが「クマのぬいぐるみ」であった[49]。また、ゴリラのぬいぐるみを抱いて寝ていることも[50]。書籍『ドラえもんのまんがで覚える英語辞典』では少女漫画のキャラクターが描かれた下敷きを持っていたこともあった。

苦手なもの 編集

前述したように母親が大の苦手。姿を見なくても「たけし!!」という怒鳴り声を聞いただけで震え上がって逃げ出すほど。親戚で苦手なおばさん(母方の妹)もいる[51]

本人は「(母ちゃんを除いて)怖いものはない」と語っており、のび太とドラえもんが考えつく限り出した怖いものに対して、全く怖がらなかった[52]。しかし大男[4]やお化けを怖がっている[53]描写もあり、本物のお化けや怪物は怖がることがある。基本的に大人の前では乱暴なことをしないが、先生や神成さんなども苦手な人物である。

実家 編集

原作では、卵や缶詰を売ったり[54]、カボチャなどの野菜を売ったりする描写がある[55]のみで、店名などは不明。

アニメでは「剛田雑貨店」、あるいは「剛田商店」という乾物屋。ジャイアンも「乾物屋」と発言している[56]

母親によく店番を頼まれているが、サボってどこかへ遊びに行ってしまうことも多い。またアニメでは、のび太がもしもボックスを使ったためにアメリカに引っ越すことになりかけたとき、ジャイアンの母がのび太のママに「剛田雑貨店のホームページ、アクセスしてね」と言ったことから、ウェブサイトを公開しているらしい[57]

将来 編集

歌手になることが夢で、「おれ、絶対に歌手になって、大賞をとって、紅白にでます」と張りきっており[58]、ノビタレコードからレコード「乙女の愛の夢」をリリースしたこともある[59]。さらに、サイン入り特大パネルを作ったこともある[34]。そのパネルはファンレターをくれた人の中から抽選で当たるという物だったが、応募してきた手紙はどれもジャイアンの歌を酷評するものだったため、のび太が仕方なくもはん手紙ペンで適度なファンレターを書き、のび太にプレゼントされる事となった。

また、モデルになるという夢も持っている[60]

将来、世界各地に支店を置く大型百貨店「ゴウダショッピングモール」を経営することを夢見ている[61]。しかし実際は、ジャイアンは独立して「スーパー・ジャイアンズ」という名のスーパーマーケットを経営することになる[62]。一方ジャイアンの母は、元気に乾物屋の経営を続ける[63]

その他 編集

  • 野球チームであるジャイアンズのキャプテンである。ピッチャーを務めているが、三振を奪うことは少なく、ヒットを打たれている描写が多い。彼は大抵ジャイアンズが試合に負けるのを「のび太のせい」として怒る。打者としてはホームランを幾度か打つ[64]など、それなりに活躍している。大長編では彼のバッティングの腕[65]や、コントロール[66]が勝利の決め手になったこともある。また、『のび太とブリキの迷宮』では、空を飛んでいるブリキの飛行機をジャイアンのバッティングで打ち落としたこともある。
  • 尊敬する人物は宮本武蔵[67]と柔道十段のおじさん(後述)。アクションスターの千葉県一も尊敬しており、ケンカの方法を伝授してもらったり(実際はロケのアクションシーンの収録に巻き込まれただけ)[68]、サイン色紙を宝物として持っていたり[69]している。
  • ドラえもんの道具「雨男晴れ男メーター」によると、晴れ男の最高値+10を記録するほどの「とても強力な晴れ男」である[70]
  • ツチノコの発見者であり、未来の百科事典にも名を残している[71]
  • アイドル・星野スミレ[72]、青空ゆかり[73]、川合可愛、伊藤翼のファン。
  • 初期の単行本には同じ風貌の「カバ田」というキャラクターが登場している。これについてはこちらを参照。
  • テレビアニメ第2作1期1223話「反応テスト・ロボット」にて、空き地で行われる「リサイクル」を「リサイタル」と間違え、当日派手な衣装を着て空き地に来たことがある(反応テスト・ロボットに母親の顔を描き、止めさせた)。
  • 普段のび太をいじめている立場のジャイアンだが、のび太がドラえもんの道具の力を借りて逆襲に出た際に、「ノータリン」呼ばわりされた挙句にKO負けを喫したことがある。
  • リサイタルの際、「剛田猛」と表記されたことがあった。
  • テストの名前欄に「ジャイアン[74]」、「剛田剛[75]」と書いていたことがあった。
  • 好物は豆[76]、ラーメン[77]などで、大長編ではカツ丼を食べているシーンが多い。テレビアニメ第2作1期ではピーマンが好物という設定。

両親、親戚 編集

以下の設定は、原作およびテレビ朝日のアニメ版に関するものである。

テレビアニメ第1作では母親は故人であり、父親の手一つで育てられていたが、この父親は気弱な小男という、原作とは大きく異なるキャラクターとなっていた。

タケ蔵 編集

のび平と同世代の戦国時代の人物。ジャイアンと同じく気が強く、高所から水の中へダイブするなど勇敢な少年。タケ蔵の母はジャイアンの母に顔が似ている。ジャイアンの先祖であるかどうかは不明。

母親 編集

通称「母ちゃん」。雑貨店を営んでいる。実直で息子に厳しく、しかも男勝りで豪放であり、ジャイアンが心から怖れている人物。いつもジャイアンに店番や配達の手伝いをさせ、しばしばゲンコツや平手打ちなどの体罰を加える。ジャイアン以外の人物に対しては暴力をふるったり暴言を吐いたりすることはない。のび太がジャイアンにいじめられているときに登場することがある。母ちゃんの登場によって怖がったジャイアンがいじめを止めるため、のび太にとっては救世主の様な人物である。こちらも参照。

父親 編集

父親の職業については母親と同じく雑貨店を営んでいると思われるが明確な職業は描かれていない(店番をする場面が描かれているのは1度[78]のみ)。無精髭を蓄えていて頭は角刈りにしている。

テレビアニメ第1作では「小助」という名前があった。

ジャイアンの父親は漫画、テレビアニメともほとんど登場しないが、漫画では9回登場している。

  • のび太を上手く騙し、ドラえもんの道具「コンピューターペンシル」を奪ってカンニングで100点を取ったジャイアンを「いつも落第点のおまえが急に100点を取れるはずがない!できの悪いのはしかたがないとして、不正だけはするなと教えてきたはずだぞ!!」 と叱りボコボコに殴る[79]
  • 家の中で暴れるウマタケに困り果てる[80]
  • のび太の父親と相撲をとる。町内一の力持ちと自負しており、他の登場話と比べ自分勝手で乱暴。なお、この話では無精髭は無く鼻の下にヒゲを生やしている。[78]
  • ジャイアンを映画館に連れて行く[81]
  • ジャイアンを厳しく叱る妻に難色を示し、ジャイアンに小遣いをあげようとする[82]
  • また、夫婦喧嘩をしたときは、妻に負けているとジャイアンが述べている。
  • たい焼き(テレビアニメ第2作1期では焼き芋)を買って帰る途中でひき逃げに遭う(ただし、これはのび太がタイムマシンでこのときに戻り突き飛ばし助けたので、結果的には遭っていない)[83]
  • 食事中、道具の効力で吹き飛ばされたちゃぶ台を追いかけるはめになる[84]
  • 食事中、ジャイアンが道具の効果により吐き出したご飯を顔中に浴びる[85]
  • 家族で箱根旅行に出かける。原作では最後の登場であり、前回の登場からブランクがあいたためか頭頂部が禿げている[86]
  • テレビアニメ第2作1期では、話の中で家族でお花見に行っているシーンがある[87]

ジャイ子 編集

ジャイアンの妹。ジャイ子という名前は通称であり、本名は明らかになっていない。ジャイアンはジャイ子をこの上なく可愛がっており、これが災いしてトラブルになることも度々あったが、ジャイ子も兄のことをとても尊敬しているようである。「クリスチーネ剛田」というペンネームで少女漫画を描いている。

ドラえもんの登場人物一覧#剛田家」も参照

ジャイ子の本名が明らかになっていないのは、シンエイ動画の別紙壮一によると「ジャイ子と同じ名前の女の子がいじめられるのを防ぐための作者の配慮である」という[88]。ただし、本当に藤子・F・不二雄がそう発言したかは検証することができない。別の資料によれば、藤子・F・不二雄が「そのうち漫画の中で(本名を)書きますよ」と発言していたという[89]

ヤサシ 編集

ジャイアンの息子。通称「ジャイチビ」。外見は父親のジャイアンにそっくりだが、気が弱く心優しい性格でのび太に近いキャラ。のび太としずかの息子・ノビスケにいじめられてばかりいる。

子孫 編集

映画『ドラミちゃん ハロー恐竜キッズ!!』に、アントンという少年が登場する。セワシの友人だが、ジャイアンの子孫であるかは不明。原作では同じくセワシの友人として、ジャンボという名のジャイアンそっくりな友人が出てくる。こちらも子孫であるかは明言されていない。

他の親戚 編集

おばさん
3巻収録「おはなしバッジ」で登場する。ジャイアンの母と姿や性格が似ており、ジャイアンはこの人物も苦手にしているようである。ジャイアンがのび太をいじめられているところを「弱い者いじめはやめな!」と叱りつけた点で正義感の強さが見てとれるが、その少し前にはのび太に「おばさんがサルですか」と言われて激昂し胸ぐらを掴むという行為に出ており、やはり気性の荒い性格であることがわかる。
おじさん
36巻収録「ジャイアン反省・のび太は迷惑」で登場する。ヒゲが濃く、大柄。柔道十段の腕前で、ジャイアンが尊敬している。喧嘩に強くなりたいために柔道を教えてくれと頼むジャイアンに、人間としての真の強さ(心理的な強さ)とは何かを語ってジャイアンを諌める(ただし、ジャイアンはその言葉を誤ってとらえ、まるで理解していなかった)。
アニメでの声優は不明(1985年)→楠見尚己(2007年)。
おじさん
37巻収録「しかしユーレイはでた!」で登場する。ただし姿は見せない。山奥の寺で住職をしている。ジャイアンのことは「たけ坊」と呼んでいるらしい。
いとこ
29巻収録「ペタンコアイロン」、てんとう虫コミックススペシャル『ドラえもん カラー作品集』3巻収録「なんでもそうじゅう機」に登場する青年。格闘技や武道を趣味としており、柔道三段、剣道五段の段位を持つほか、ボクシング合気道少林寺拳法もたしなんでいるという。ジャイアンと同様、友情に厚く、引っ越しの手伝いをしてくれたドラえもんとのび太に対して、「心の友よ!」と言っていた。なお、登場した話の両方とも、「ジャイアンたちに引越しの手伝いをさせる」という役回りで登場している。花子という名前の恋人がいる。他にてんとう虫コミックス『ドラえもんプラス』2巻収録「大きくなってジャイアンをやっつけろ」にもいとこの青年は登場するが、同一人物なのか定かではない(顔立ちはやや異なる)。
アニメでの声優は安原義人(1982年)→郷里大輔(1988年)→塩屋浩三(2010年)。

系図 編集

剛田家    テンプレート:Familytree/start テンプレート:Familytree テンプレート:Familytree テンプレート:Familytree テンプレート:Familytree テンプレート:Familytree テンプレート:Familytree テンプレート:Familytree テンプレート:Familytree/end この他は血筋不明。

ペット 編集

ムク
ジャイアンの愛犬。ジャイアン曰く「頭が良くて、強くたくましくて男性的」だが、飼い主のジャイアンを恐れている全くのダメ犬で、他人の家の庭でゴミをあさったり立小便をしたり、スネ夫の飼い猫・チルチルの威嚇にビビッて逃げ出したりして、ジャイアンに激怒された事がある[90]。また、手癖が悪く、近所の家から履き物や野球のボールなどを盗み、地面に埋めていたこともある[91]。しかしライオンに襲われたジャイアンを助けるためにライオンと戦う[92]など飼い主思いな犬である。一回きりだが、名前が「ボケ」であったり[93]、「デカ」という名の別の犬だった回[94]がある。のび太にだまされてジャイアンを綱で引っ張ったこともある[95]

その他 編集

声優はアニメ第1作(1973年)では肝付兼太アニメ第2作1期(1979年4月から2005年3月)ではたてかべ和也アニメ第2作2期(2005年4月以降)では木村昴が担当している。舞台版『ドラえもん のび太とアニマル惑星』での演じた俳優は脇知弘

肝付はアニメ第1作でジャイアンの声を演じたことはあまり記憶に残っておらず、また同作を白黒作品であったと勘違いしている。

前髪は1979年から1985年まではアニメオリジナルの丸まった感じだったが、1986年以降現在まで、原作に準じたとがっている感じになった。

目についても、1979年以来、原作と違って白目があり、黒目が小さかったが、2005年の声優リニューアルを機に、原作に準じた、中央が白い黒目がちの目に改められた。最近は怒った時に黒目が小さくなることがある。

「ジャイアン」という呼称について、建部伸明編 『幻獣大全』は、「語尾の子音を発音しない、フランス語風にGiantを言ったもの」という説を提唱している。

きれいなジャイアン 編集

てんとう虫コミックス36巻収録「きこりの泉」に登場。

泉の中に物を投げ落とし、女神ロボットの質問に正直に答えると落とした物の上位品や素晴らしい物を授けてくれるというイソップ寓話金の斧」をモチーフにしたひみつ道具だが、ジャイアンが古くなったおもちゃをまとめて泉に投げ落とそうとした際に誤って自分が泉の中へ転落してしまい、女神ロボットがドラえもんとのび太に授けたのが「きれいなジャイアン」である。

きれいなジャイアンはオリジナルのジャイアンよりも太い眉と凛々しい目が特徴で性格は品行方正。一人称は「ぼく」でのび太やドラえもんやスネ夫を「くん」付けで呼ぶという特徴がある[96]。なお、このひみつ道具の元となったイソップ寓話とは異なり泉に投げ込んだ物は返ってこないため、オリジナルのジャイアン(のび太とドラえもん曰く「もっと汚いの」)は女神ロボットに力ずくで押さえ込まれて泉から出られなくなってしまう[97]

このきれいなジャイアンは天田印刷加工の「ドラえもんカードゲームコレクション」でレアカード(R0005)として登場し、ロッテの「ドラえもんクッキーボールチョコ」のおまけとしてフィギュア化もされた。さらに2008年にはメディコムトイよりワンダーフェスティバル限定商品としてフィギュア化されている[98]

脚注・出典 編集

  • 特記のない「x巻」は、てんとう虫コミックス『ドラえもん』の単行本の巻数を表す。
  1. フジテレビ系『トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜』2004年12月15日放送分
  2. 5巻収録「ばっ金箱」など
  3. 4巻収録「未来世界の怪人」
  4. 4.0 4.1 12巻収録「大男がでたぞ」
  5. 2巻収録「このかぜうつします」
  6. 20巻収録「ゴルゴンの首」、35巻収録「ドラえもんに休日を」
  7. 25巻収録「のび太のなが〜い家出」
  8. 36巻収録「ジャイアン反省・のび太はめいわく」
  9. ドラえもん のび太の大魔境
  10. 31巻収録「ためしにさようなら」
  11. 44巻収録「恋するジャイアン」
  12. 21巻収録「まねコン」
  13. 26巻収録「おもかるとう」
  14. 5巻収録「黒おびのび太」
  15. 4巻収録「おもちゃの兵隊」
  16. 16.0 16.1 16.2 8巻収録「グラフはうそつかない」
  17. 39巻収録「ハンディキャップ」
  18. 33巻収録「サンタイン」
  19. 38巻収録「カチンカチンライト」
  20. 28巻収録「大ピンチ! スネ夫の答案」
  21. 1巻収録「一生に一度は百点を…」
  22. 11巻収録「Yロウ作戦」
  23. 17巻収録「あべこべ惑星」。ここではスネ夫やしずかも宿題をやっていなかった。
  24. 22巻収録「出木杉グッスリ作戦」など
  25. 9巻収録「世の中うそだらけ」、19巻収録「クイズは地球をめぐる」
  26. 35巻収録「ま夜中に山びこ山が!」
  27. 16巻収録「シンガーソングライター」ほか
  28. アニメ版初期テンプレート:要出典
  29. 14巻収録「念録マイク」
  30. テレビアニメ第2作1期「ひびけ! ジャイアンの歌」(17巻収録「驚音波発振機」のアニメ化作品。1996年3月8日放送、ビデオソフト未収録)
  31. 11巻収録「ジャイアンの心の友」
  32. 32.0 32.1 32.2 8巻収録「キャンデーなめて歌手になろう」
  33. 39巻収録「ジャイアン殺人事件」
  34. 34.0 34.1 35巻収録「ジャイアンへのホットなレター」
  35. 17巻収録「驚音波発振機」
  36. 歌声で渡航者を惑わせ、ツノクジラへの生贄にしようとする。能力はセイレーンに近い。
  37. 30巻収録「ジャイアンテレビにでる!」
  38. 16巻収録「音のない世界」
  39. 16巻「シンガーソングライター」
  40. アニメ「タイムカプセル」
  41. 14巻収録「からだの皮をはぐ話」
  42. 8巻「ロボットがほめれば」
  43. 24巻「アニメ制作なんてわけないよ!」
  44. 41巻収録「恐怖のディナーショー」
  45. 13巻収録「ジャイアンシチュー」
  46. 5巻収録「おしかけ電話」、テレビアニメ第2作1期「7年後のなやみ」
  47. 6巻収録「赤いくつの女の子」
  48. テレビアニメ第2作1期「こっそりビデオ」(15巻収録「こっそりカメラ」のアニメ化作品。1995年10月27日放送、ビデオソフト未収録)
  49. テレビアニメ第2作1期「プレゼントルーツ」(1995年1月27日放送、ビデオソフト未収録)
  50. ドラえもん のび太とふしぎ風使い
  51. 3巻収録「おはなしバッジ」
  52. 27巻収録「○□恐怖症」
  53. 31巻収録「つめあわせオバケ」
  54. 2巻収録「タイムふろしき」
  55. 39巻収録「ジャストホンネ」
  56. テレビアニメ第2作1期「あしあとチェックスプレー」(1995年3月3日放送、ビデオソフト未収録)
  57. テレビアニメ第2作1期「ためしにさようなら」(2004年10月1日放送、ビデオ『ドラえもん テレビ版スペシャル特大号』秋の巻6に収録)
  58. 27巻収録「職業テスト腕章」
  59. 11巻収録「ジャイアンの心の友」
  60. 3巻収録「きせかえカメラ」
  61. テレビアニメ第2作1期「デンキ紙芝居セット」(1994年5月20日放送、ビデオソフト未収録)
  62. 映画『ドラミちゃん ミニドラSOS!!!
  63. 『映画アニメドラえもん・ドラミちゃん 《のび太の日本誕生/ ミニドラSOS!!!》』小学館(コロコロコミックデラックス (17))、1989年。
  64. 19巻収録「天井うらの宇宙戦争』ほか
  65. 『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』
  66. ドラえもん のび太の魔界大冒険
  67. 11巻収録「名刀〔電光丸〕」
  68. 29巻収録「翼ちゃんがうちへきた」
  69. 「チョーダイハンド」(『小学二年生』1985年9月号掲載、単行本未収録)
  70. 34巻収録「雨男はつらいよ」
  71. 9巻収録「ツチノコ見つけた!」余談であるが、台湾においてはこの話でツチノコの存在が知られる事となった。ツチノコ#歴史も参照。
  72. 「さかさカメラ」(『小学四年生』1981年12月号掲載、単行本未収録)
  73. テレビアニメ第2作1期「ほんものだゾウ」(2001年2月2日放送、ビデオソフト未収録)
  74. テレビアニメ第2作1期「一生に一度は百点を」ではテストを返されるとき、先生からもジャイアンと呼ばれていた
  75. テレビアニメ第2作1期「無視虫」
  76. 「クエーヌパン」
  77. 26巻収録「テレビとりもち」他
  78. 78.0 78.1 4巻収録「ソノウソホント」
  79. 1巻収録「一生に一度は百点を…」
  80. 1巻収録「走れ! ウマタケ」
  81. 4巻収録「ラッキーガン」
  82. 20巻収録「ふくびんコンビ」
  83. 22巻収録「無事故でけがをした話」
  84. てんとう虫コミックス『ドラえもんプラス』3巻収録「ばくはつこしょう」
  85. 藤子不二雄ランド10巻収録「クエーヌパン」
  86. ぴっかぴかコミックス17巻収録「旅行窓セット」
  87. 「真夜中のお花見」
  88. 2006年2月19日放送『ドラえもん誕生物語 〜藤子・F・不二雄からの手紙〜』
  89. 『ドラえ本 ドラえもんグッズ大図鑑 2』小学館〈ワンダーライフスペシャル〉、1998年9月3日発行。ISBN 4-09-102631-1
  90. 12巻収録「ペットそっくりまんじゅう」
  91. プラス2巻収録「バッジどろぼう」
  92. プラス5巻収録「イイナリキャップ」
  93. FFランド14巻収録「持ち主あて機」。ただし、雑誌『ぼく、ドラえもん』第7号付録「てんとう虫コミックス未収録作品集」に収録された同話では名前が「ムク」に修正されている。
  94. 30巻収録「野生ペット小屋」
  95. 3巻収録「うそつ機」
  96. テレビアニメ第2作1期のみ。漫画版では台詞がないので、性格や一人称は不明。
  97. このときオリジナルのジャイアンは自ら「汚いおれ」と言っている。
  98. ワンダーフェスティバル2008(冬)開催記念限定商品

関連項目・人物 編集


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